西尾幹二全集〈第2巻〉悲劇人の姿勢本無料ダウンロード
西尾幹二全集〈第2巻〉悲劇人の姿勢
によって 西尾 幹二
以下は、西尾幹二全集〈第2巻〉悲劇人の姿勢に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
1968年に田中美知太郎が中心となり発足された日本文化会議に西尾幹二が関わっていたことを知り、彼と田中の接点を伺わせる文章を探していた。この全集2巻には『田中美知太郎氏の社会批評の一例』及び、『田中美知太郎先生の思い出』という短いエッセイ風の文章が収められている。ショーペンハゥアーやニーチェを思索の端緒としている西尾と、ギリシア哲学、特にプラトンを立脚点として、様々な思想を自由に泳いで回った田中との、重なりそうで重ならない微妙なまさに接点を垣間見ることが出来る。恐らくあの西尾が田中に対して取っている一種の間合いのようなものが、田中美知太郎という巨星のおそろしさを表しているように思える。多分、それは彼の尊敬する竹山道雄や福田恒存、三島由紀夫に対する距離のとり方とは幾分違った、居心地の悪さのようなものを伴った距離感なのではなかったか。西尾幹二という人物、思想に真剣に取り組むべきか否か。この問いへの判断はいったん保留しておいて、彼の自由闊達な文章による評論やエッセイ、或いは回想録などは、読み物として非常に面白いと思う。
0コメント